松崎では製図(パターン)方法を口頭で伝えられていました。(今は、CADで管理しています。)
先代より引いて見せてもらったことを覚え、自分でノートにまとめて保管しています。110年分の歴史の詰まった製図ですので、そんな歴史の1ページの端に私が継承させていただけると考えると身の引き締まる思いです。
最初は1タックスラックスの製図から教わり、2タック、0タック、インタックの基本を教わります。次第にヴェスト、シングルジャケット、ダブルジャケット、、さらにコート(オーバー)類、ボックスコート、チェスターコート、ラグランスリーブなどほか数型あります。ヴェストやジャケットは衿の形、ポケットの位置、マニピュレーションダーツ、センターベント・サイドベンツの違いなどディテールによる違いを覚えていきます、やはり製図を覚えるだけで年単位の時間が必要です。気づくと歳を重ねているわけです。
でも正確に言うと製図の最初の一歩を教わる前にある程度の縫製知識が必要で、縫えない裁断士(カッター)は恐らくいないと思われます。オーダーメイドの基本は縫製にあると言えます。そのようなお話を今後出来たらと思います。
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