そしてお客様の製図を引く練習を始めます。当然すぐにお客様の型紙を作れるようになるわけではなく、最初のうちは、というか師匠である先代のヘッドカッターが在職している間は引かせてもらえません。
仕事の合間などに時間を作って、お客様のカルテ(注文内容やご寸法の書かれた表)を見ながら練習してみて、保管してある型紙と答え合わせをする、ということを繰り返していました。
今になってみると言葉で教わるのではなく、身体で覚えるということだったんだと感じます。
この頃になると様々な仕事を覚えます。
仮縫いを組み立てたり、生地の裁断の仕方を教わったり、縫製に必要な毛芯、袋地、ファスナーなど附属品の発注をしたりします。
数年間こんな日々だったと思うのですが、もっと練習したくて早く覚えたくてあっという間に時間が過ぎていきました。
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